FDA、睡眠時無呼吸症の初めての薬物治療薬を承認
私は、異常なほどの扁桃腺肥大で、中学生の頃からひどいイビキをかいていました。(当時は身長170cm、体重67kg)
25歳の頃からCPAPを使用し始めました。おかげで睡眠状況は改善したものの、旅行先でもCPAPが手放せず、好きだったアウトドアキャンプも諦めていました。
そのような中、最近Xでこちらの投稿が目に止まり、非常に注目しています。
リンク先の記事を要約すると以下の通り。
FDA、睡眠時無呼吸症の初めての薬物治療薬を承認
2024年12月20日発表
主なポイント:
- 米国食品医薬品局(FDA)は、肥満を伴う中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の成人患者を対象に、ゼプバウンド(一般名:チルゼパチド)を承認しました。これは、減量食事療法および運動療法との併用が条件となります。
- 作用機序:
- 腸から分泌されるGLP-1およびGIPホルモンの受容体を活性化
- 食欲を抑制し、食事摂取量を減少
- 体重減少を通じてOSAを改善
- 臨床試験結果:
- 2つの無作為化二重盲検プラセボ対照試験(469名の2型糖尿病のない成人を対象)
- 52週間の治療期間
- 無呼吸低呼吸指数(AHI)が統計学的に有意に改善
- プラセボと比較して、症状の寛解または軽症化を達成した患者の割合が増加
- 主な副作用:
- 吐き気、下痢、嘔吐、便秘
- 腹部不快感・疼痛
- 注射部位反応
- 疲労、アレルギー反応
- げっぷ、脱毛、胃食道逆流症
- 重要な注意事項:
- 甲状腺髄様癌の既往または家族歴がある患者には禁忌
- 膵炎、胆嚢問題、低血糖、急性腎障害などのリスクあり
- 手術予定がある場合は医療提供者に報告が必要
この承認は、睡眠時無呼吸症患者にとって画期的な治療選択肢となり、FDAはこの適応症に対して迅速審査、優先審査、画期的治療薬の指定を付与しました。承認取得者はイーライリリー社です。
やはりというか、基本的には”痩せること”で症状を改善するというもの。
睡眠時無呼吸のメカニズム的に、当然と言えば当然なのですが、少しがっかり。
それでも、CPAPのない睡眠を目標に頑張る励みになりました。
余談ですが、Apple Watch Series 10に、睡眠時無呼吸の通知機能がついているのですね。
知らなかったのでびっくり。俄かに物欲が刺激されました。
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